「ロッテ噛（か）む力測定会」が 1 月 22 日、千葉ロッテマリーンズ新入団選手を対象に行われた。

指導した武田教授と上田選手

　東京歯科大学スポーツ歯学研究室の武田友孝客員教授を迎え、スポーツでの「かむこと」がパフォーマンスに影響する重要性に関する講義と、かむ力と左右バランスの測定を行った。

　参加者は、2023 年ドラフトで入団した、上田希由翔（きゅうと）選手、大谷輝龍（ひかる）投手、 木村優人投手、早坂響（おと） 投手、寺地隆成選手、育成選手の武内涼太投手、 松石信八選手、髙野光海（ひかる） 選手、富山紘之進選手の9人。

　講義では武田教授が「唾液には、食事のサポート、口と体の健康を守る免疫、老化防止、 成長ホルモンを分泌する役割がある。 口腔（こうくう）状態を良好に保つことが身体機能良好となる。かみしめると体を硬くする筋肉が増強されるが、打つ瞬間などいつかみしめるかがスポーツにとっては重要だ」と指導。選手は熱心に耳を傾けメモを取る姿もあった。

　選手はプレートをかみしめて、かむ力と左右差を測定。武田教授から「よくかもう」「鍛えていこう」「バランスはいい」と声をかけられていた。

　測定会後、インタビューに答えたドラフト 1 位の上田選手は「虫歯は一本もないが、あまり食事をかんでいなかったかも」と笑った。キャンプに向け、抱負を問われて「プロの環境に慣れて、技術的にもレベルアップしてチームに貢献できるよう全力で向かいたい」と話した。

　千葉ロッテの春季キャンプは 2 月 1 日から沖縄県の石垣島で始まる。