千葉市役所新庁舎で2月18日、竣工（しゅんこう）式が行われた。

お披露目された新庁舎

　東日本大震災をきっかけに防災拠点としての弱点を補うため建て替えた同庁舎。竣工式には、神谷俊一千葉市長、前千葉市長の熊谷俊人千葉県知事、千葉商工会議所の佐久間英利会頭のほか、国会・県議会・市議会議員、地域の法人や自治会関係者などが出席した。

　神谷市長は「新庁舎では『対話と挑戦』がキーワード。ユニバーサルデザインの庁舎で、来庁する市民の多様な個性や抱える課題を大切にして対話を重ねていくほか、市職員が意欲と能力を発揮し、より質の高い行政サービスを提供することで『市民の役に立つ所』となるように全力を尽くす」とあいさつした。

　熊谷知事は「東日本大震災をきっかけとして、建て替えについての議論が始まった。私が千葉市長を辞めた後も、神谷市長の下で議会や職員の皆さまが団結して素晴らしい庁舎へと建て替えられたと思う。新庁舎周辺に、より多くの方に集まって親しんでもらえるような新たな空間が生まれるのではないかと楽しみにしている」と期待を寄せた。

　新庁舎前に設けられた「まちかど広場」ではテープカットが行われ、基本設計を担当した隈研吾さん、施工や管理を担当した大成建設の山浦真幸千葉支店長などが出席した。

　2月18日・19日には新庁舎の市民見学会も開催。事前に申し込んだ市民が参加し、市長室、危機管理センター、屋上庭園、議場、レストランなどを見学した。

　現庁舎から新庁舎への業務移行は2月末から5月にかけて順次行っていく予定。