
千葉県船橋市で「好き」から学ぶオルタナティブスクール「ライクスクール」の開校を目指す合同会社I like(代表社員:関口桃子、16歳)は、開校資金を募るクラウドファンディングにおいて、第一目標150万円を達成(8月28日時点で223万9,000円・達成率149%)し、セカンドゴールとして 「支援金額300万円」および「支援者300人」 に挑戦します。あわせて、より多くの方に参加いただけるよう 1,000円の支援プランを新設 しました。支援者は現在129人。目標まで、あと171人です。募集は9月30日まで。
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船橋市だけで1,583人。足りないのは「選択肢」

2026年1月19日に実施した船橋市議会文教委員会の添付資料より抜粋
文部科学省の調査によると、2024年度の不登校の小中学生は全国で 353,970人。前年度から7,488人増え、12年連続で過去最多を更新しました。
船橋市も例外ではありません。市の資料によれば、2024年度の市内の不登校児童生徒数は 小学校665人・中学校918人の計1,583人。市内の中学生では出現率5.89%、およそ17人に1人が不登校という状況です。
一方で、その受け皿となる学びの場は限られています。ライクスクールは既存の学校を否定しません。増やしたいのは「選択肢」です。学校に行きづらい子どもが、家庭以外に安心して過ごせる場所を持ち、自分の「好き」から学びを深めていける──そんな場所を、船橋のまちにつくります。
なぜ「300人からの応援」を一番の目標にするのか
このクラウドファンディングで最も大切にしている目標は、「300人の支援者を集めること」です。
理由は、学校に行けなかった子どもがいちばん強く抱えるのは「孤独感」だと、私たち自身が経験から知っているからです。教室に行けない自分は社会から取り残されているのではないか。その感覚が、どれほど子どもを追い詰めるか。
だからこそ、「あなたを応援している大人が、これだけの数いる」という事実を、目に見える形で子どもたちに手渡したい。300万円という金額は、300人という「味方の数」に置き換えられて初めて意味を持つと考えています。
金額の大小ではなく、一人ひとりの「応援するよ」という意思表示の数を集めたい。
その思いから、1,000円の支援プランを新設しました。現在129人。300人まであと171人です。
支援は「不登校の当事者」と「船橋の住民」から広がっている
支援者からは、100件を超える応援メッセージが届いています。目立つのは、自身や我が子が不登校を経験した方々と、地元・船橋の方々の声です。
> 「自分は約10年不登校を経験しており、夜間高校で自身の『好き』に出会えたことから人生の流れが変わりました。いち不登校経験者として、かつ地元民として応援しています」
> 「私の子どもも学校に行けず2年が経ちました。どんな子でも学ぶ環境、居場所がある社会になってほしい。そんな場所を作ってほしいです」
> 「船橋にオルタナティブスクールの開設と聞いて、夢がそこまで来たと感じました。応援しています、協力させていただきたいです」
支援は千葉県内にとどまらず、東京都、新潟県など各地から寄せられています。船橋市在住のワークショップ主宰者から「子どもたちのためにお手伝いさせてほしい」という申し出が届くなど、資金だけでなく協働の申し出につながっていることも、このプロジェクトの特徴です。
「ゲーム会社にメールを送ったんです」
2025年9月から実施している体験教室には、実際に子どもたちが通っています。3人のお子さんが不登校を経験しているという保護者の方は、こう話します。
> 「スタッフの方が、その日子どもがどう過ごしていたかを丁寧にメールで報告してくださるので、親として本当に安心できました。人前で自分の意見を大きな声で発表したり、好きなゲームについて考え、それをゲーム会社に送ったり。子どもたちの変化を感じています。私自身も、『できたか・できなかったか』ではなく『どう考えたか』を見るように変わりました。この場所に出会えて、本当によかったです」
子どもたち自身からも「自分が知らなかった『好き』を見つけられた」(中3・男子)、「人と話すことが好きなことに気づいた」(高1・女子)といった声が届いています。
代表は、6年間の不登校を経験した16歳

合同会社I likeの代表社員・関口桃子(16歳)は、小学3年生から中学3年生までの約6年間、不登校を経験しました。
その期間、アニメをきっかけに太宰治や坂口安吾、中原中也を読み、そこからショーペンハウアーやJ.S.ミルといった哲学書へ、さらに資本主義やSDGsへと、自分の「好き」を入り口に学びを広げていきました。中学3年の夏には、SDGsを掲げて経営する企業の社長に自筆の手紙を書いて取材を申し込み、その内容を大人たちの前でプレゼンテーションしています。
2025年3月には、野毛坂グローカル主催の 第5回SDGs「誰ひとり取り残さない」小論文コンテストで大賞を受賞。不登校がもたらす「孤独」をテーマにした論文でした。「300人」という目標の背景にある課題意識は、この論文からつながっています。
同月、父・関口太郎とともに合同会社I likeを設立し、代表社員に就任。現在は通信制高校に週5日通いながら、スクールの運営を進めています。なお、ライクスクールの取り組みは 2025年12月4日付の教育新聞 でも紹介されました。




