プレスリリース

対馬の中学生が世界を変える!先輩たちの平和への挑戦を受け継ぎ、東部中・西部中で新たな「世界とつながる学び」が始動

リリース発行企業:特定非営利活動法人なかよし学園プロジェクト

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特定非営利活動法人なかよし学園プロジェクト(所在地:千葉県松戸市、代表:中村雄一)は、2026年10月21日、長崎県対馬市立東部中学校および西部中学校において「世界とつながる学び」講演会を実施しました。
なかよし学園はこれまで、対馬の両校と連携し、生徒たちが授業で学んだ知識や自分の得意なことを生かして、世界各地の子どもたちに教材や平和へのメッセージを届ける国際協働学習を展開してきました。西部中学校が制作した平和カルタはシリアへ、海洋ごみを活用したアクセサリーはカンボジアへ。東部中学校の生徒たちが制作に参加した平和絵本『はじめてのナガサキ』もカンボジアの難民キャンプで活用されるなど、対馬の教室で生まれた学びが国境を越え、世界各地で実際の教育活動につながっています。
今回の講演会では、こうした先輩たちの活動を新たな学年の生徒たちに紹介しながら、それぞれの学校が掲げる探究テーマに沿って「今、自分にできること」を考えました。東部中学校では「僕の生き方〜多様性と主体性のはぐくみ方〜」をテーマに中村代表自身の半生から主体的に生きる力を学び、西部中学校では全員参加の教材制作を通じて22個のオリジナルガシャポンを完成させました。
また、10月12日に開催された「EXPO FUTURES AWARD 2026」において、なかよし学園の平和教育モデルが「平和と人権」部門のテーマ特別賞(グランプリ)を受賞したことを両校で報告。これまでの取り組みが社会から評価された喜びを分かち合うとともに、次の世代へと学びをつなぐ機会となりました。

対馬に届いたEXPO FURURES AWARD2026の賞状とトロフィー

■対馬から世界へ。先輩たちが証明した「中学生にも世界を変える力がある」という可能性
長崎県対馬市は、豊かな自然と独自の歴史・文化を持つ一方、人口減少や地域コミュニティの維持、海洋ごみなど、さまざまな地域課題に向き合っています。こうした離島の学校から、世界の平和構築に参加する新しい教育の形が生まれています。
なかよし学園が対馬で進めてきた「世界とつながる学び」は、海外の紛争や貧困について話を聞くだけの国際理解教育ではありません。子どもたちが世界の現実を知り、自分たちの能力や地域の資源を見つめ直し、「自分には何ができるだろう」と考え、そのアイデアを実際の国際協力につなげていく実践型の探究学習です。
2025年度、東部中学校ではトントン相撲やビニール袋を使った凧、習字など、日本文化や身近な素材を生かした教材制作に挑戦しました。さらに長崎の被爆と復興の歴史を世界へ伝える絵本『はじめてのナガサキ』の制作にも参加。同作品は、なかよし学園によってクメール語に翻訳され、2026年1月にはカンボジアの難民キャンプで平和教育に活用されました。

カンボジアに届いた「はじめてのナガサキ」

一方、西部中学校では、全校で平和への願いを込めた「なかよしPEACE KARUTA」を制作し、シリアの教育現場で活用されました。その後も、対馬の海岸に漂着する海洋プラスチックやシーグラスをアクセサリーへと生まれ変わらせる探究活動を展開。2026年1月にはカンボジアの避難民支援の現場へ作品が届けられ、地雷被害を経験した現地のジュエリーアーティストBel氏との交流にもつながりました。
これらの活動に共通するのは、特別な設備や大きな資金がなくても、自分が持っている知識や技術、身近なものを使って世界の誰かのために行動できるということです。
今回、両校の新たな学年の生徒たちは、そうした先輩たちの成果を受け取り、自分自身の新しい挑戦へとつなげていくことになりました。

カンボジアに届いた対馬西部中のシーグラス

■対馬東部中学校「僕の生き方」――何者でもなかった自分が、世界平和を目指すまで
東部中学校での講演テーマは「僕の生き方〜多様性と主体性のはぐくみ方〜」。
同校が今回の講演で重視したのは、多様な価値観を認め、他者を尊重する心を育むとともに、生徒一人ひとりが自分の可能性を信じて主体的に行動できるようになることです。
小規模な地域社会では、人間関係が安定し、顔の見えるつながりが生まれやすい一方、日常的に接する価値観や文化が限られることもあります。学校側には、生徒たちがより広い世界に触れ、自分と異なる考え方を持つ人々を尊重しながら、失敗を恐れず挑戦する力を身につけてほしいという願いがありました。
このテーマに対し、中村代表は国際協力活動の成功体験を語るのではなく、やんちゃだった自身の学生時代から、教師となり、世界各地で教育支援・平和構築活動を行うようになるまでの人生を紹介しました。

自らの幼少期の体験を交えながら、どのように世界に目を向けるようになったかを説明する中村雄一代表

最初から世界を変える力があったわけではない。特別な才能や肩書があったわけでもない。教師として子どもたちと向き合う中で、教育が人の未来を変える力を持つことに気づき、やがて世界の紛争地や貧困地域へと活動を広げていった自身の歩みを伝えました。

「何者でもなかった自分が、自分にできることを見つけ、できる人を見つけたことで人生が変わった」

中村代表は、自分にできないことがあるからといって、行動を諦める必要はないと説明しました。自分にできることを見つけること。そして、自分にはできないことが得意な仲間と出会い、力を合わせること。その積み重ねによって、一人では実現できなかったことが可能になるというメッセージです。
世界各地の活動現場には、言葉も文化も宗教も異なる人々がいます。しかし、違いを否定するのではなく、相手を知ろうとし、尊重し、それぞれが持つ力を持ち寄ることで、新しい学びや平和への行動が生まれてきました。
こうした経験は、多様性を単に「違いを認めること」として学ぶのではなく、「自分と違う力を持つ人と協力することで、自分自身の可能性も広がっていく」と捉えるための具体的な学びとなります。
また、先輩たちが制作した絵本や教材が実際に世界で使われている事例を通じて、特別な能力を持つ誰かだけが社会を変えられるのではなく、対馬で暮らす普通の中学生にも、世界の誰かの役に立てる可能性があることを伝えました。
東部中学校での今回の講演は、これまでの平和教育の実績を土台に、生徒たちが自分自身の生き方を考え、他者との違いを力に変えながら、次の一歩を踏み出すための機会となりました。

カンボジアに届いた東部中の習字

ウクライナに届いた東部中の習字

■対馬西部中学校「今、自分にできること」――22個のガシャポンに込めた世界へのプレゼント
西部中学校では、これまでの「世界とつながる学び」をさらに発展させ、生徒全員が実際の教材制作に取り組みました。
今回のテーマは「今、自分にできること」。
講演では、先輩たちが制作した平和カルタがシリアへ届けられたことや、対馬の海洋ごみから生まれたアクセサリーがカンボジアの子どもたちやアーティストとの交流を生んだことを振り返りました。
海岸に落ちていたプラスチックも、工夫次第で誰かを笑顔にするプレゼントになる。授業で作ったカルタも、戦争によって学習環境が失われた地域で、子どもたちが遊びながら学ぶ教材になる。先輩たちが実践してきた活動は、「自分たちにできること」の可能性を具体的に示すものでした。
その学びを受けて、今回の生徒たちが挑戦したのが、海外の子どもたちに届けるオリジナルガシャポンづくりです。

ルワンダで行われたガシャポン

ウクライナで行われたガシャポン

ガシャポンは、日本では身近な遊びの一つですが、何が出てくるかわからない期待感や、プレゼントを受け取る喜びを生み出す仕組みでもあります。生徒たちはこの仕組みを活用し、世界の子どもたちに楽しんでもらえるプレゼントを自分たちの手で制作しました。
完成したのは、22個のオリジナルガシャポン。

一人一人がカプセルに想いを込めて作成したガシャポン

一人ひとりが「自分なら何を届けられるだろう」と考え、実際に手を動かして作品を完成させたことに、今回の活動の意義があります。
国際協力という言葉は、中学生にとって遠い世界の大きな仕事に感じられるかもしれません。しかし、誰かを喜ばせるために工夫し、自分の力で何かをつくり、それを必要とする人へ届けるという行動は、すでに国際協力への第一歩です。
今回完成した22個のガシャポンは、今後なかよし学園が実施する海外での教育支援・平和構築活動に持参し、現地の子どもたちとの交流に活用する予定です。
さらに、現地で実際に使用した様子や、受け取った子どもたちの反応を西部中学校に届けることで、生徒たちが自分の行動の成果を確認し、次の探究へとつなげる学びを目指します。
先輩たちの平和カルタや海洋プラスチックアクセサリーから、今回の22個のガシャポンへ。西部中学校では、学年を越えて世界への思いを引き継ぐ、新しい国際協力のリレーが始まっています。

対馬西部中学校が作成したガシャポンはこれから世界の子どもたちに笑顔を届ける

■EXPO FUTURES AWARD「平和と人権」グランプリを報告――この受賞は、対馬の生徒たちとともに獲得したもの
今回の両校訪問では、2026年10月12日に開催された「EXPO FUTURES AWARD 2026」において、なかよし学園の「世界の子どもが未来を共創する。いのち響き合う平和教育モデル」が、「平和と人権」部門のテーマ特別賞(グランプリ)を受賞したことも報告しました。
EXPO FUTURES AWARDは、大阪・関西万博で生まれた挑戦や社会課題への問いを未来へと引き継ぐ取り組みを評価するアワードです。なかよし学園は全国50校超と世界11カ国をつなぎ、子どもたちが自ら学び、考え、行動し、世界の教育現場でその成果を実践する平和教育モデルが評価されました。

EXPO FUTURES AWARD 2026授賞式の様子

今回の受賞は、なかよし学園だけの活動によって実現したものではありません。東部中学校や西部中学校をはじめ、全国各地で教材制作や国際協働に取り組んできた児童生徒、教職員、海外のパートナーたちが、それぞれの力を持ち寄って築いてきた成果です。
対馬の生徒たちが作った平和カルタや絵本、アクセサリーは、単なる学校の作品ではありません。海を越え、紛争や貧困に直面する地域の子どもたちとの出会いを生み、学びや希望を届けるために活用されてきました。

中村代表は、そうした活動の積み重ねが全国的・国際的な評価につながったことを生徒たちへ伝え、受賞の喜びを共有しました。
なかよし学園が大切にしているのは、賞を受けることそのものではなく、子どもたちが「自分たちにも社会を変える力がある」と実感できることです。
自分の先輩が考えたアイデアが世界へ届き、その取り組みが評価される。そして今度は、自分自身が新たな行動を始める。今回の受賞報告は、過去の活動をたたえるだけでなく、次の学年へ挑戦の機会を手渡す意味を持っています。

対馬に届いたEXPO FUTURES AWARDの賞状とトロフィー

■教えあい・学びあいリレー――平和教育を「知る」から「行動する」へ
なかよし学園が実践する「CoRe Loop」は、日本の子どもたちが教材を制作し、それを海外の学校や教育支援現場へ届け、現地の人々とともに活用・発展させ、その経験や反応を日本の教室へ還す循環型の教育モデルです。
この過程では、日本の子どもたちが世界へ知識を伝えるだけでなく、海外の子どもたちからも新たな知識や文化、考え方を学びます。一方向の支援ではなく、互いの経験や能力を生かして学び合う「世界まなびあいプロジェクト」として発展させています。

今回の対馬での取り組みには、さらにもう一つの重要な循環があります。

それは、学年を越えた学びの継承です。

先輩たちが世界の現実を知り、自分たちにできることを考え、教材や作品を制作する。その活動が世界で実践され、学校へ成果が返ってくる。そして次の学年の生徒たちが、先輩の行動を見て「自分にもできるかもしれない」と考え、新たな挑戦を始める。
東部中学校では、その学びが自分の生き方や他者への尊重、主体性を考える機会へとつながりました。西部中学校では、実際に22個のガシャポンを制作する行動へと発展しました。
それぞれ異なる探究テーマでありながら、両校に共通しているのは、世界の問題を「誰かが解決する問題」ではなく「自分も関わることのできる問題」として捉え始めることです。
なかよし学園は、こうした世代間・国際間の「教えあい・学びあいリレー」を通じて、学校での学びが実際の社会参加や平和構築へつながる教育の実現を目指しています。

講演後には先生から折り紙細工が贈られた。世界とつながる学びは教職員の心にも火をつけた。

■なかよし学園代表・中村雄一 コメント
僕は今日、対馬の子どもたちに伝えたかったことがあります。それは、今の自分に特別な才能がなくても、世界を変えることはできるということです。
僕自身、学生時代から世界平和を目指していたわけではありません。やんちゃな時代もあったし、何者でもなかった。でも教師になって、目の前の子どもたちのために自分に何ができるかを考え始めた。そして、自分にできないことは、それができる仲間と一緒にやればいいと気づいたとき、僕の世界は大きく変わりました。

対馬の先輩たちも同じです。最初から国際協力の専門家だったわけではありません。カルタを作ったり、絵を描いたり、海のごみからアクセサリーを作ったり。自分たちにできることを一生懸命考えて行動してくれた。その作品が本当にシリアやカンボジアへ届き、世界の子どもたちの学びや笑顔につながっています。

今回、EXPO FUTURES AWARDで『平和と人権』のグランプリをいただきました。でも、これは僕だけの賞ではありません。対馬の子どもたちも、先生方も、一緒に世界平和をつくってきた仲間です。だから、この喜びを対馬の皆さんにも伝えたかったんです。
そして今日は、東部中学校では自分の可能性を信じることについて話し、西部中学校では新たに22個のガシャポンを作ることができました。先輩たちの行動を見た次の世代が、自分たちも何かやってみようと動き始めたことが、本当に嬉しいです。
対馬は島かもしれない。でも、世界から遠い場所ではありません。ここで考えたこと、ここで作ったものが、世界の誰かの希望になる。これからも対馬の子どもたちと一緒に、世界を少しずつ平和にしていきたいと思います」

日本の離島での教育格差の是正に力を入れるなかよし学園

■今後の展開――対馬の22個のガシャポンを世界へ。次の世代の挑戦を国際協力へつなぐ
なかよし学園は今後、西部中学校で完成した22個のオリジナルガシャポンを海外の活動現場へ届け、教育や文化交流の中で活用していく予定です。現地の子どもたちが作品を受け取ったときの反応や交流の様子を記録し、再び対馬へ報告することで、今回の探究学習がどのような価値を生み出したのかを生徒たち自身が確認できる機会をつくります。
また東部中学校では、今回の講演で取り上げた多様性と主体性の学びを、今後の学校生活や探究活動に生かしていくことが期待されます。なかよし学園は、これまで培ってきた国際協働のネットワークを通じ、生徒たちが自分の得意なことや仲間の力を発見し、社会へ参加する機会を支えていきます。
先輩から後輩へ。対馬から世界へ。そして世界から再び対馬へ。
一度の講演会で終わることなく、子どもたちが学びを引き継ぎ、自らの行動によって新しい価値を生み出していくこと。それこそが、なかよし学園の目指す持続可能な平和教育です。

一人一人の想いがこもったガシャポンが世界へ。そして現地の子どもたちからのガシャポンが日本に。

■関連リリース
対馬市立東部中学校で「世界とつながる学び」講演会(2025年11月17日)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000041.000166170.html

対馬東部中・壱岐石田中の「世界とつながる学び」がカンボジア難民キャンプへ(2026年1月13日)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000064.000166170.html

対馬市立西部中学校で「世界とつながる学び」講演会を開催(2026年3月10日)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000082.000166170.html

EXPO FUTURES AWARD 2026「平和と人権」部門グランプリ受賞(2026年10月13日)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000164.000166170.html

■本件に関するお問い合わせ先
特定非営利活動法人なかよし学園プロジェクト
E-mail:peace.office@nakayoshigakuen.org
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掲載時の写真クレジット:(C)なかよし学園プロジェクト