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千葉ホキ美術館で写実絵画「SPARK」展 作品から画家人生の原点を探る

青木敏郎「模写 フェルメール『デルフトの眺望』」1978年 作家蔵

青木敏郎「模写 フェルメール『デルフトの眺望』」1978年 作家蔵

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 ホキ美術館(千葉市緑区あすみが丘)で現在、「SPARK-あの時君は若かった-」展が開催されている。

野田弘志「アナスタシア」2008年 ホキ美術館

 千葉市「昭和の森公園」に隣接している写実絵画専門の同館。自然光を展示空間に取り入れ、地上1階、地下2階の3層から成る500メートルの回廊型ギャラリーに作品を展示する。巨匠から若手まで50人450点の作品を所蔵している。

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 同展は、現在活躍している写実画家が若いころ、写実画へ進むきっかけとなった作品や技術面・精神面で影響を受け改新的となった作品、現代の作品を展示。画家人生の原点を探る。

 館長の保木博子さんは「作家として生きていこう、こんな絵を描いていきたいと『SPARK』した、火花のようにひらめいた時期が作家にはある。そこに焦点を当てた」と話す。

  出品作家の一人、青木敏郎さんは美大を目指し浪人していた時、上野の博物館でルーヴル美術館の名品展を見たことがきっかけで油彩を研究したいと強く思ったという。ヨーロッパの留学先で、オランダの画家フェルメールの「デルフトの眺望」に出会い、許可を得て模写。京都のアトリエにある作品を今回特別に展示する。

 大学を卒業後、広告代理店のイラストレーターとして勤めたという野田弘志さんは「細密なイラストを描けば描くほど油絵を描きたい気持ちが強まり葛藤の日々だった。大病を患い仕事を中断せざる得ない状況から写実画家の道を歩み始めた」と振り返る。

 会場ではこのほか、小尾修さん、五味文彦さん、塩谷亮さん、石黒賢一郎さんなど作家15人の約50作品を展示する。

 開館時間は10時~17時30分。火曜休館。入館料は、一般=1,800円、高校生・大学生・65歳以上=1,300円、中学生=900円、小学生以下無料。11月18日まで。