千葉卸売市場(千葉市美浜区高浜)で12月27日から、「歳末市民感謝デー」が開催される。
普段は一般人が立ち入る機会の少ない市場で、新鮮な魚介類や、カニ、かまぼこ、餅などの正月用品の買い物をしてもらおうと毎年開いている同イベント。
千葉市民だけでなく、東京都内、全国へ食材の流通拠点として役割を担う同市場は全国18番目の市場。東京湾に面した19万平方メートルの敷地は「水産棟」「青果棟」「関連棟」に分かれている。
肉、卵、野菜など生鮮食品や、干物、漬物、菓子などの関連食品、生花なども取り扱う。魚介類を扱う水産棟では、日本各地から集まった新鮮な魚や貝が並ぶ。この時期は、エビやカズノコも店頭に並び、自宅から持ってきたクーラーボックスに入れて大量に購入する人もいるという。正月用のしめ縄飾り、門松も販売する。
市場で働く人の台所として、千葉のグルメスポットとして親しまれている食堂街では、市場の食事を楽しめる。新鮮な魚や貝盛られた海鮮丼をはじめ、中華定食、サンドイッチなど、早朝から食事ができる。
買い物に来ていた市内在住の星紀子さんは「食材だけでなく、正月に飾る生花やシクラメンの花も割安で、早めの正月準備ができて良かった。市場の人と会話をしながら、スーパーにはない楽しい買い物ができる」と笑顔を見せた。
開催時間は、水産棟=8時~10時30分ごろ、関連棟=8時~12時ごろ。今月30日まで。