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千葉ホキ美術館で「心ゆさぶる写実絵画展」 作家27人の作品70点展示

生島浩「5:55」(部分)2007-2010年 ホキ美術館

生島浩「5:55」(部分)2007-2010年 ホキ美術館

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 ホキ美術館(緑区あすみが丘東)で現在、「心ゆさぶる写実絵画 -今を生きる日本の作家たち」が開催されている。

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 日本で活躍する30代から80代までの写実作家27人の作品70点を展示。古典的な写実絵画の技法を使いながらも各作家の価値観と美意識に基づいた新たな写実絵画となっている。同美術館での展示の後、国内の美術館を巡回する。

 1枚の作品を描くのに最低でも2、3カ月という長い年月をかけて向き合う写実絵画。15世紀初頭、ヨーロッパで開発された油絵の具によって、半透明な薄い層を重ね自然の表現に極めて近い色や陰影の画面を構成できるようになり、写実絵画は始まったとされる。

 その後、19 世紀初頭に写真が発明されると、写実性の価値が下がり、絵画表現は多様な展開を見せた。20 世紀、戦後に抽象絵画が全盛となる時代背景の中、80歳を迎えた中山忠彦さんを筆頭に、野田弘志さん、森本草介さんは描き続け、その後に続く世代の大きな指針となった。

 同展は、日本の写実画をけん引してきた70代以上、第二世代としてまだ写実絵画を描く人が少なかった60代、写実絵画が盛んではなかった学生時代から作品制作に挑んだ50代、アニメに親しんだ世代である40代、既に学生時代から写実ブームの兆しがあり、常に競争を強いられてきた30代の作家と世代に焦点を合わせ展示する。

 開館時間は10時~17時30分。火曜定休。入館料は、一般=1,800円、高校生・大学生・65歳以上=1,300円、中学生=900円、小学生以下は無料。11月13日まで。

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