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千葉市動物公園でオープンデータ活用アイデアソン 園の魅力向上へ期待

アイデアの発表をする参加者

アイデアの発表をする参加者

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 千葉市動物公園(千葉市若葉区源町)で3月4日、「インターナショナルオープンデータデイ(IODD)2017~動物公園をHACKする!~」が行われた。主催は、県内でオープンデータ推進を目的に活動する市民団体「オープン!ちば」。

掛け声は「マンドリル~」石田園長を中心に集合写真を撮る参加者

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 IODDは、誰もが自由に使うことができる「オープンデータ」について「作る」、「使う」、「考える」イベントを世界中で同日開催するイベント。

 昨年は国内67カ所の会場(都市)で約2266人が参加した。千葉会場は千葉市動物公園をテーマに、園の抱える悩みの解決や来園者としての魅力向上などに向け、知恵を出すアイデアソンを行った。

 当日は午前に、同施設園長の石田戢(おさむ)さんから動物公園の現状説明と、千葉市を中心にIT技術を地域に生かす活動を展開する団体「Code for chiba(コード・フォー・チバ)」の今後の計画と実際に作ったアプリの説明などを行う「LT発表(ライトニングトーク)」から始まり、千葉県出身のシンガー・ソングライター・イダセイコさんが「動物園の歌」を初披露し、参加者で合唱するミニコンサートを行った。午後は、参加者が4チームに分かれ、昼食で親睦を深めながら、園内を散策。意見交換を行い、アイデアを発表し合った。

 131種894点(昨年末現在)の動物を飼育展示し4月に開園32年を迎える同園に、それぞれのチームがアイデアをまとめたプレゼンテーションを行った。発表チームのひとつは、地理情報データを誰でも自由に編集作成できる地図サイト「オープンストリートマップ」を使って、地図上の情報を利用して動物の位置や現在地を把握、園側からも動物の詳細情報やイベント情報を提供し、来園者が楽しく迷わずに園内を巡る仕掛けを提案。さらに歩道の舗装状態や傾斜も考慮し、「一人で車いすで来る人やベビーカーなどが取り回ししやすいコースを設定できたら」と話した。

 石田園長は「要望ではなく、『こうしたらもっと良くなる』という意見をいただけてありがたかった。職員が多くの時間を費やす案件や予算がかかる案件は難しいかもしれないが、いただいた貴重なアイデアを今後に生かしていきたい」と意欲を見せる。

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