企画展「中山忠彦 永遠の美を求めて」が現在、千葉県立美術館(千葉市中央区中央港)で開かれている。
千葉県市川市在住の洋画家、中山忠彦さんが「見えるものを通して見えないものを描く」ことを礎として追求してきた「普遍的な美の世界」に迫る同展。油彩画や版画、デッサンなど最新作を含む約80点の作品と制作に使用されたアンティーク・ドレスや帽子、扇子など、画家自身の貴重なコレクションを併せて展示する。
中山さんは、画業初期に裸婦像などを通じて光の描写や構図の研究に励み、気品あふれる女性美を追究した作品を残してきた。主に良江夫人をモデルとする着衣の女性像は、自身が収集したアンティーク・ドレスの数々を着用している。
関連企画も展開する。11月17日に小学生と保護者が参加し、自分の体と同じサイズのアート作品を制作するワークショップ「じぶんサイズアート」を開催。24日は作家本人と美術評論家の瀧悌三(たき ていぞう)さんによる対談「中山忠彦の美をめぐって」を予定する。
開館時間は9時~16時30分。入場料は、大人=500円、高校・大学生=250円、中学生以下、65歳以上無料。休館日は月曜(12月24日、来年1月14日は開館し翌日休館)、12月28日~1月4日。1月20日まで。