「秋の展示 房総丘陵はすごい-調べてびっくり、新発見の数々-」が現在、千葉県立中央博物館(千葉市中央区青葉町)で開かれている。
千葉県南部に広がる房総丘陵を同館の調査団が2012年から5年にわたって調査。その際に発見した化石、新種の昆虫、植物やキノコなどのほか同県で絶滅したと考えられていたが再発見された生物を公開するもの。
展示内容は、地学からは「トドの下あごの化石」やシカ、クジラ、アシカの化石。生物からは昆虫の「キヨスミチビシデムシ」と「キヨスミチビハバビロハネカクシ」、種子植物の「イスミスズカケ」、キノコは「シロオビテングタケ」などを紹介。58年ぶりに発見された「アダチアカサシガメ」を含む約2800種の昆虫をよりすぐり畳5枚分の壁にした標本や、虫を捕らえるさまざまな仕掛けや地学と植物・菌類の調査に用いる道具も展示する。
11月23日に「岩石」「化石」「昆虫」「植物・菌類」の分野から同館の担当学芸員が、房総丘陵の魅力を語る講演会「房総丘陵のここがすごい」を開催。会期中の土曜と11月23日、12月24日は展示品を解説する「ミュージアムトーク」を予定する。
開館時間は9時~16時30分。月曜休館。入場料は、大人=300円、高校生・大学生=150円、中学生以下・65歳以上無料。12月24日まで。