「~Pを超える出会い~Qなっつ誕生祭」が10月30日、JR千葉駅構内で行われた。
国産落花生の約8割の生産量を誇る千葉県が開発した新品種「Qなっつ」を紹介するセレモニー。誕生秘話や愛称考案者への表彰、試食、特設販売を用意。森田健作千葉県知事、チーバくんらがPRした。
「甘くておいしい」落花生を目指し、1998年から開発し、今年10月に本格的に販売が始まったもの。昨年秋に新品種の愛称を一般公募。県立農業大学校の就農実践研修生、伊豆丸(いずまる)智也さんら3人が考案した「Qなっつ」が採用された。「ピーナッツを超える味」をと、アルファベットの並び順で「P」の次が「Q」に由来する。伊豆丸さんは「農業の担い手が少ない中で若い自分が将来貢献できたら。イチゴの生産を目指しているが、これを機会にピーナツも考えていきたい」と話す。
Qなっつは、「はっきりした甘み」「あっさりした食べやすい味」「気品がある白い莢(さや)」が特徴で、収量が多いとされている。落花生専門店や農産物直売所などで、煎(い)り落花生として県内50店舗で販売が始まった。千葉市内は、チーバくん物産館(中央区富士見)、下田農業ふれあい館(若葉区下田町)などの6店舗で扱う。