JR千葉駅ビル「ペリエ千葉」5階に4月2日、植草学園千葉駅保育園がオープンする。
千葉市が近隣の市原市、四街道市と合同で、子育て支援環境を整えることを目的に取り組むプロジェクトの一環。市域を超えて通勤、通学する者も多いため市の垣根をなくし、子育て世帯の定住や女性の社会進出の促進に向け、2016年4月に3市広域連携事業として公表した。定員は59人。市原市と四街道市からも受け入れる。
同園の面積は、約443平方メートル。駅直結のビル内のため、狭さを感じさせないよう木材を多く使い、窓の面積を増やし、色やデザインにも工夫したという。エントランスには、天井の高さを生かして作った木製の「ツリーハウス」が目を引く。運動機能の発達に役立つよう難易度別に3カ所に設置する。おもちゃはすべてヨーロッパ製で統一し、安全性にもこだわる。園内の中央にはガラス張りの給食室を設置。園児たちが調理の様子を見て、においや音を感じることで、家にいるような安心感を得られる工夫を施す。
谷信子園長は「今は保育の新時代で、特に3歳未満の保育の重要性や質の高さが必要とされている。地域、行政、専門職との連携により、豊かな人間を育てるためにも質の高い保育園を作っていきたい」と話す。