JR京葉線検見川浜駅前のイズミヤ検見川浜店(千葉市美浜区真砂)が5月10日、26年間の歴史に幕を下ろした。
1991年11月に開業。地下1階・地上4階の売り場では、生鮮食品から衣料品、家電まで幅広く取り扱い、専門店もレストラン、書店、薬局などが出店し、地域住民の生活を担ってきた。
営業最終日の本日、入り口では「26年にわたるイズミヤ検見川浜店へのご支援、ご愛顧、誠にありがとうございました」と石田裕司店長のあいさつ文が掲載されたチラシが配布された。店内では、「最後の売り尽くしです」と店員が声出しを行い、閉店を惜しむ客で最後のにぎわいを見せた。
開店からテナントとして入居していたリカーショップ「SOL(そる)」の北澤誠店長は「26年前は、大店立地法でビールと日本酒を販売することができず、そのおかげでワインに力を入れることになった。ワインを求められる機会が多く成長過程での閉店で惜しい。常連客から、残念、寂しいと言葉を頂いた」と話す。形を変えて同区内の幕張で新しく店を構える予定だという。
閉店時間を過ぎても入り口には来店客らで人だかりができた。石田店長があいさつに立ち、「閉店することで皆さまにご迷惑をお掛けする」と話すと、「そんなことはない」「ありがとう」「お疲れさま」と声が上がり、拍手が送られた。石田店長は握手や記念撮影に応じた後、最後の客を見送るとドアを閉めた。昨年6月の八千代店閉店に続く、同店の閉店で千葉県からイズミヤが消えることとなった。
営業終了後も、入居する病院の耳鼻咽喉科、歯科や千葉興行銀行などは営業を続けるという。