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千葉公園で約2000年前の古蓮実から開花した大賀ハス、見頃迎える

見頃を迎えた大賀ハス

見頃を迎えた大賀ハス

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 千葉公園(千葉市中央区弁天)のハス池で、「大賀ハス」が見頃を迎えている。ピークとされる300程度の花が咲いている。ハスは4時ごろから開き始め、7時から9時ごろが最も開くとされ、朝早くから多くの人が訪れている。

ハス池に訪れる人々

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 大賀ハスは、草炭採掘地であった千葉県検見川の東京大学農学部厚生農場内(現・東京大学総合運動場)の泥炭層を掘り進め、1951(昭和26)年に地下約6メートルの青泥層から3月30日に1番目の古蓮実1粒、4月6日に2粒の実を、大賀一郎博士と地元小中学生らが発掘した。

 3粒は博士宅(東京都府中市)で発芽処理し、3月30日出土の実生苗だけが順調に生育し、9月には8枚の立ち葉を広げる株に成長。翌年に成長したレンコンを掘り上げ、3節約を千葉公園・弁天池の一角(現・菖蒲園)へ植え付けたもの。大賀ハスは、実と同じ地層から出土した丸木舟のテストなどの年代測定に基づき、約2000年前の古蓮と推定されている。

 1粒の古蓮実が3つのレンコンとなり、その後、実やレンコンを国内や海外へ150カ所以上に分根、栽培し、友好と平和の使者とされた。1954(昭和29)年に千葉県の天然記念物に、1993年には千葉市の「市の花」に指定されている。

 6月28日まで、ハス池内の木道を24時間開放(通常は9時から17時)するほか、早朝(6時から9時)も臨時駐車場を設ける。26日までは「大賀ハスまつり」を開催し、連日イベントも行っている。

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