特別展「よみがえるチバニアン期の古生物」が現在、千葉県立中央博物館(千葉市中央区青葉町)で行われている。
千葉県誕生150周年の記念事業の一環。チバニアン期とは、77万4000年前から12万9000年前の時代区分を指す。同時代の始まりを示す地層が2020年に千葉県市原市の養老川沿いの崖に見られたことから、「チバニアン(千葉時代)」の名称が付いた。県内のチバニアン期の地層からは、ゾウ、サイ、クジラ、トドなど、さまざまな生き物の化石が見つかっている。
展示は、第1部「房総半島の地層と成り立ち」、第2部「チバニアン期の大地 ゾウの歩んだ大地」、第3部「チバニアン期の海 トド・アシカの泳いだ海」、第4部「チバニアン期後の房総」で構成する。第2部ではチバニアン期の房総にすんでいた陸の生き物の全身骨格や牙など、3部では同期の海の生き物の骨などを展示する。
同館研究員が化石を発見した体長約5メートルの世界最大級のトド「オオキトド」の化石、実物大復元画、縮小復元模型も展示する。
関連イベントとして、化石クリーニング実演「化石クリーニング・ラボ」、人気投票「私のイチオシ古生物」、体験イベント「本物の化石をさわってみよう」や「博物館フィギュア×チバニアン期の古生物」(博物館資料のレプリカづくり)などを予定している。
開館時間は9時~16時30分。入館料は、大人=800円、高校・大学生=400円、中学生以下無料。9月18日まで。