
古書を展示・販売するイベント「月の本棚」が9月13日・14日、千葉県立美術館(千葉市中央区中央港1)で開かれる。
今年3月に閉店となった同館レストラン「Shirayuri(しらゆり)」があったスペースに書棚を設置し、古書を販売するイベント。同館では現在、金・土曜日及び祝前日は開館時間を通常より延長しており、この時間帯に旧レストランスペースで、開催中の「没後50年髙島野十郎展」の公式図録とハンドドリップコーヒー(500円~)を販売している。古書販売イベントはこの企画の一環で、主催は地域団体「軒先珈琲(コーヒー)」。
5月には同団体代表の佐藤紘孝さんが代表理事を務める千葉市国際コーヒーの日推進協会主催で、モノレール千葉駅改札ミスタードーナツ前のスペースに書棚を設置し古書を販売する「駅の本棚」を開催した。今回のイベントも同じ「人が集まる場所に書籍を持ち出す」という趣旨で行い、同じメンバーが本を選ぶ。
当日は、髙島野十郎の代表作である「満月」に合わせて「月」や「暗闇を照らす光」などをテーマに選んだ小説、ノンフィクション、エッセー、絵本、写真集などを販売する。
佐藤さんは「レストランとしての役目を終えた場所の時間がゆっくりと流れているのを感じて、この場所で本を読みたいと思った。開催中の展示の世界観を広げる本を配架する」と話す。
開催時間は11時~19時。本棚のあるスペースは入場無料。「没後50年髙島野十郎展」の入場料は、一般=1,000円、高大生=500円。16時30分以降の入場は一般=800円、高大生=400円。