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千葉・稲毛の老舗ロックバー「フルハウス」が45周年

カウンターと店主の高山さん

カウンターと店主の高山さん

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 JR総武線稲毛駅近くのロックバー「フルハウス」(千葉市稲毛区小仲台2)が6月17日、45周年を迎えた。

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 1971(昭和46)年、ロック喫茶「ドノヴァン」として開店。1976(昭和51)年から道路を挟んだ現在の場所に移転し、ロックバー「フルハウス」として酒と食事の提供を始めた。ブルース・ジャズ・ソウル・ロック・レゲエからワールドミュークまで幅広い音楽をBGMに流し、店内には季節やイベントにちなんだジャケットや縁のあるインテリアを飾る。

 店の内装は手作り。ペンキを塗り、棚やついたて、床まで張ったという店主の高山眞一さん。「始めたころは、ヘルメットをかぶった学生運動の学生さんや、親の言うことを聞かないドロップアウトした若者が来ていた。今の場所に移転してからは、文学、政治、音楽、映画、アートなど、それぞれ得意な人が集まり情報交換の場となった。今みたいに携帯やパソコンはなかったが、ここに来れば新しい情報が集まり知ることができた」と当時を振り返る。

 45周年イベントとして6月18日から5回にわたり、常連客や知人らによる45周年記念ライブも行われた。最終回には、ゲストでJ-Walkのドラマー・Jタギリさんも駆け付けにぎやかな夜になったという。フルハウスの歴史や写真を収めた「ロックバー・ダイアリー 『フルハウス』の70年代叙情詩」の創刊や「full house Tシャツ」も販売した。

 「一人一人お客さんを大事にし、常連さんが来ればその人が好きな曲をさっとかける。音楽の勉強は続けているし、店に来る若い人に今の音楽を教えてもらうこともある」と高山さん。「長く続けてきてピンチもあったが、根性で乗り越え奇跡的に店は残った」と笑顔を見せる。

 同店では海外のビール、日本酒、カクテルなど幅広くそろえる。フードメニューは「ザ旬」と銘打ち、「もろQ」「ピクルス」「冷やしトマト」「いわし」(以上300円)、パエリア(1,200円)などを用意。高山さんの畑で収穫した自家製野菜を出すことも。

 営業時間は18時~24時。

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