プレスリリース

フランス発、こどもの興味・関心に地域の大人が寄り添い、叶える。NPO法人ウィーズ、日本版プロジェクト『エブリリーフ』を始動!

リリース発行企業:特定非営利活動法人ウィーズ

情報提供:


パレナージュを行うフランスの団体を視察したときの様子

2016年の設立以来、こども若者を中心とした家族支援を行うNPO法人ウィーズ(千葉県鎌ヶ谷市、理事長 光本 歩)は、今年度より日本版パレナージュである「エブリリーフ」プロジェクトを本格始動させる。今年初めより、試行的マッチングを行ってきたが、いよいよ今月からリーフメイトを募集するにあたり、オンライン説明会を開催する。

実施背景

家庭環境に悩むこども若者からのLINE相談や、宿泊もできる居場所拠点「みちくさハウス」を千葉県松戸市で運営する同法人が行った2023年のアンケートでは、家庭環境にしんどさを抱えていたかつてのこどもへの「当時何があったら、乗り越えられたと思うか?」の問いに、約半数の人が「家以外の居場所・親以外の大人」と答えている。(下図参照)



核家族化・共働き世帯の増加で精神的・物理的に余裕の無さを抱える家族は益々増える一方で、不登校による孤立や、家以外の居場所を求めて犯罪に巻き込まれる、また2024年1年間に自殺した児童・生徒が過去最多となるなど、こどもたちを取り巻く環境はかつてないほど深刻化している。

一方、多くの福祉先進国が加入するEU内で合計特殊出生率が最も高いフランスでは、「親をすること」はそもそも非常に難しいことである、という共通概念があり、様々な国を挙げての家族支援政策が行われている。このパレナージュも、社会的養護下にあるこどもへの利用義務化が2022年より開始されている。

プログラム概要

この取り組みの最大の特徴は、親以外の大人が、こども若者と1:1の関係性を育みながら、安心・安全を保ったうえで細く長い交流を行い、こども・若者ひとりひとりに関心を寄せる大人の存在を届ける、というもの。

 ・将棋の相手になってほしい
 ・一緒に手芸をしたい
 ・キャッチボールの相手がほしい
 ・釣りに行ってみたい
 ・テストで100点取ったよ、って言える人がほしい
 ・一緒に映画を観て、感想を語り合いたい

写真はイメージです

写真はイメージです

こども・若者のニーズや関心をキャッチし、自分に向き合ってくれる親以外の大人の存在を感じながら、こども自身のアイデンティティや価値観を育んでいく。

フランスでは元々民間で始まった取り組みだが、パレナージュを行ったことで、こどもの心の安定や学習面等での意欲の向上、また家庭内の緊張の緩和、等の効果が実際に得られており、今では国から予算が下りる事業となっている。

モニターケース実施

現在既に、都内を中心に約10件のマッチングが行われ、小学校低学年~大学生まで、幅広い年齢のこども若者とリーフメイト(地域の頼れる大人のこと)の1:1の交流が始まっている。

一緒に料理をしたり、バッティングセンターに行ったり、一度もやったことがなかったボーリングでストライクを出してリーフメイトと共に大喜びしたり、就職の相談にのってもらったりと、そのアクティビティの内容は様々である。

「もちろん親でもできますが、親以外の大人が関わることで、プラスの効果が得られることが必ずあると思います。」代表の光本は、そう強く語る。

同プロジェクトでは、こどものエブリリーフ体験による、時間の経過による変化や、周囲の大人との関係性の影響等について、調査研究も同時におこなっていく予定である。

リーフメイト募集にあたり

リーフメイトには、特別なスキルや経験は必要ではなく、「一緒に時間を過ごすこと」が重要だとされる。必要な知識や心構えは事前の研修で学ぶ機会が設けられ、適宜ウィーズ事務局がその活動をフォローする。

今月は以下日程で、エブリリーフ及びリーフメイト募集に関するオンライン説明会が行われている。


オンライン説明会について ・6月15日(日)10:00~11:00(終了)
 ・6月20日(金)20:00~21:00
 ・6月21日(土)13:30~14:30

 ※すべて内容は同じ。
 ※お申し込み制・参加無料。
 ※各回とも開始時間の24時間前に受付終了。
 ※録画配信無

 お申し込みはこちらから



■リーフメイトに関する詳細
【2025年6月度募集】リーフメイトの募集が始まります!(6/27〆切)|Ayumi Mitsumoto?NPO法人ウィーズ理事長

今後の展望

日本の義務教育の中では、「みんないっしょに」の機会を提供されることはあっても、個別の「関心」が満たされたり、そこに向き合ってもらえたりする機会はとても少ないのが現状だ。そして、こどもの教育をはじめ家族の問題は、個別の家庭の中に閉じ込められ、問題が深刻になるまで顕在化しないという課題がある。

「こどものことは親が責任もってがんばれ」より、「たくさんの大人がこどもたちの育ちにかかわれる社会」の実現に向けて、「こどものミカタでミライをゆたかに」を合言葉に、エブリリーフ事業を今後も一層力強く展開していく。

現在の活動拠点の中心は関東近辺だが、今後は本事業を全国にも広げていく方針である。

※みてねの商標及びロゴは、株式会社MIXIのライセンスにもとづき使用しています。
本事業はみてね基金第四期イノベーション助成を受けて運営している。2024年4月から2027年3月までの資金提供の他、伴走支援もおこなわれている。

2024年度はニーズ調査やフロー構築、フランス視察をおこなった。2025年度に入り、実ケースの稼働を開始。2026年度にかけて丁寧にケース数を増やしながら、質的研究・量的研究をおこない、日本の現状や課題に即したモデルにしていきながら、ゆくゆくは日本全国での実施を目指していく。




NPO法人ウィーズ
所在地 :千葉県鎌ケ谷市くぬぎ山4-11-28-101
代表者 :理事長 光本 歩
設立 :2016年3月24日
事業内容 :こども若者を中心とした家族支援・こどもの健全育成を図る活動

お問い合わせ先
TEL:047-711-9594
FAX:047-711-9495
MAIL:info@we-ed-s.com
HP: https://we-ed-s.com/

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