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千葉・千葉市動物公園「子ども動物園」が歴史に幕 フィナーレ飾るイベントも

子ども動物園入り口に架かった横断幕

子ども動物園入り口に架かった横断幕

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 千葉市動物公園(千葉市若葉区源町)の動物と触れ合える展示場「子ども動物園」が3月26日に閉鎖され、37年の歴史に幕を下ろす。

フンボルトペンギンを間近で見られる

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 1985(昭和60)年の開園時から設置されている子ども動物園には、ヤギやヒツジと触れ合えるコーナー、フンボルトペンギンなどを間近で見られるコーナーなどが設けられている。千葉市動物公園のリスタート構想に基づく再整備に伴い閉鎖になる。26日の閉鎖日まで、写真撮影会「テンジクネズミと記念撮影会」、給餌体験「フンボルトペンギンにご飯をプレゼントしよう!」、常設イベント「飼育員から動物たちへ~ありがとうの手紙~」などのイベントを実施する。最終日には「子ども動物園グランドフィナーレ~お別れ会~」を開催する。

 触れ合い事業など主な機能は千葉市動物公園内の「ふれあい動物の里」が引き継ぐ。子ども動物園で飼育されていた動物の一部も受け入れる計画。千葉市動物公園のバックヤードで飼育したり他の動物園への移動したりする動物もいるという。

 千葉市動物公園広報班主査の和田寛之さんは「動物との距離が近い点が子ども動物園の特徴だった。常連のお客さまが多く、子どもたちがお気に入りの動物を見付けたり、親子で動物の成長を楽しみにしたりと、家族の会話が生まれる場面をたくさん見てきた。園内でも特に、訪れた人がホッとできる場所だった」と振り返る。

 子ども動物園担当飼育員の田村裕子さんは「子ども動物園のヤギが赤ちゃんだった頃にはまだ子どもだったお客さまが、ずっと通ってくれたこともあった。あのブタさんに会いたいと何度も来てくれる人もいた。感謝の気持ちと閉鎖してしまうことへのもどかしさが入り混じる」と話す。

 同園のツイッターアカウントでは現在、子ども動物園の動物全頭を日替わりで紹介する「全頭紹介~子ども動物園の住人たち~」を配信している。

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