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千葉県立中央博物館で特別展 「バラ」を多角的な視点で探る

展示室前景(県立中央博物館提供)

展示室前景(県立中央博物館提供)

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 千葉県立中央博物館(千葉市中央区青葉町)が現在、特別展「バラのすべて~ All about Roses~」を開催している。

レーシッヒ「バラ彩色図譜」よりNo.11 Rosa Francfurtensis L. (千葉県立中央博物館所蔵)

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 同展は、「花の女王」と呼ばれるバラを、植物学、園芸、美術史などさまざまな視点から紹介し、古今東西愛され続ける魅力を探ることがテーマ。

 「植物学」では、バラの植物学的特徴や分類・分布、日本の野生種について紹介。「美術史」では、レーシッヒやルドゥーテなどの絵画・貴重書を基にバラの美術史を解説し、「万葉集」に始まり江戸時代に大流行が生じたことなど、日本におけるバラの歴史もひもといていく。

 アールヌーボーのバラをモチーフにしたドーム兄弟の「薔薇文高脚杯(ばらもんこうきゃくはい)」や、江戸時代の藩主が使用したといわれるバラをあしらった唐枕、大正時代のバラ苗業者のカタログなども展示する。

 関連講座として、11月7日は「花の写真を撮ってみよう」、28日は「バラの手書き染体験教室」(両日要事前申し込み)を行う。

 展示担当の御巫(みかなぎ)資料管理研究科長は「花の女王、バラの全てをお見せする。国内では当館だけが所蔵する貴重書『バラ彩色図譜』は必見。バラの魅力の奥深さに触れてもらえれば」と話す。

 開館時間は10時~16時30分。料金は大人=800円、高校生・大学生=400円、中学生以下・65歳以上無料。11月3日は無料公開。月曜休館(祝日の場合は翌平日)。今月28日まで。

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