「縄文土偶雛(どぐうびな)」が現在、千葉市立加曽利(かそり)貝塚博物館(千葉市若葉区桜木)で展示されている。
桃の節句に合わせ、千葉県内出土の土偶を複製したものを、お内裏さま、おひなさま、三人官女、五人ばやしなどに見立て、約15点の土偶を5段飾りで展示するもの。
展示品は、「加曽利貝塚土器づくり同好会」の会員が遺跡から出土した土偶をモデルに、粘土作りから成形、焼きまで行い、縄文時代と近い方法で製作したものという。
同貝塚は、遺跡のほぼ全域と周辺の自然地形が残っていることで南・北の大型貝塚と取り巻く周辺部、約15.1ヘクタールが国の特別史跡に指定されている。同館では、縄文時代の人々の生活の様子を、貝塚から見つかった縄文土器、石器、動物・魚・人の骨などを通して垣間見ることができる。
開館時間は9時~17時。入場無料。3月17日まで。