稲毛海岸駅近くの「SHI TSU RAIコワーキングスペース」(千葉市美浜区高洲)で2月21日、高校国際ロボット競技チーム「SAKURA Tempesta(サクラ テンペスタ)」のロボット完成披露会が行われた。
青少年の科学技術力やリーダーシップ、コミュニケーション能力を育てるため、米国で開催されるロボット競技会「FIRST Robotics Competition(=FRC)」の地区大会に出場するため結成した同チーム。中学3年生~高校3年生を対象に1月上旬から約6週間、競技会のテーマに沿ったロボットを制作している。
同チームは、千葉市内在住の高校2年生・中嶋花音さんが、アメリカ留学時代にFRCを知り、日本にも広めようと地元の関係各所にメールでチームを作りたい思いを伝え、協力者を募ったのがきっかけという。
昨年夏から、千葉工業大学(習志野市)と、プログラミングクラブを運営する「Coder Dojo 千葉・船橋・若葉」が技術協力を行い、クラウドファンディングほか多くの支援を経て、ロボットの完成披露にこぎ着けた。会場には関係者約50人が集まり、動くロボットに大きな歓声を送った。
同チームは現在、千葉市、習志野市の学校に通う13人で構成する。チーム名の「テンペスタ」はイタリア語で「嵐」を意味する。世界に日本の桜吹雪を起こすように挑んでいきたいとの思いも込められている。
中嶋さんは「メンバーは、プログラミング初心者や専門知識がなかった者も多かったが、それぞれ得意分野を生かし、やる気と有言実行の精神を持って努力してきた。目標は出場1年目のチームのために1枠ずつ設けられている世界大会出場権獲得すること。より多くの学生にエンジニアリングやロボテイクスのことを知ってもらえれば」と笑顔を見せる。
地区大会は3月22日、米ハワイ州ホノルル市で開かれる。