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千葉市美術館で「生誕140年吉田博展」 「絵の鬼」と呼ばれた画伯

生誕140年吉田博展

生誕140年吉田博展

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 千葉市美術館(千葉市中央区中央3、TEL 043-221-2311)で現在、「生誕140年吉田博展」が開催されている。

千葉市美術館エントランス

 吉田博は福岡県久留米市生まれ。「絵の鬼」と呼ばれ、水彩や油彩、木版画で世界に挑み続けた画人。とりわけ高山を愛し、渓谷や山頂に分け入ることで描いた作品は、雲海を見下ろす山頂から見る一瞬の光といった独自の視界や新たな構図を生み出した。明治時代に米国各地やロンドン、パリを巡り、以後も外遊を重ねて東西の芸術作法を学び、内外の風景を取材して作品を発表。太平洋画会や官展を舞台に活躍を続けた。

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 湿潤な日本の風景を描いた水彩画、雄大な自然美の油彩画、伝統的な技術に洋画の表現を融合した木版画と、年を重ねるごとに作品を広げた。大正後期から手掛けた木版画は、欧米でも注目は高く、ダイアナ元妃は執務室に「瀬戸内海集 光る海」を飾っていたという。

 吉田の生誕140年を記念し、初公開の写生帳などを合わせた約300点の作品を展示する同展。海外で取材、制作することで、「海外から見た日本」「日本人が描くべき洋画とは」という問いの答えを生涯探求し続けた吉田の画業回顧展となっている。会期中展示替えあり。毎週水曜14時から、ボランティアスタッフによるギャラリートークも行う(混雑状況により中止となる場合あり)。

 開館時間は10時~18時(金曜・土曜は20時まで)。料金は、一般=1,200円(前売り960円)、大学生=700円(同560円)、小・中・高校生は無料。5月22日まで(4月25日、5月2日は休館)。

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