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千葉パルコ、40年の歴史に幕 名残惜しむ客で最後のにぎわい

閉店のあいさつを終え頭を下げる上田昭二店長(中央)ら

閉店のあいさつを終え頭を下げる上田昭二店長(中央)ら

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 千葉パルコ(千葉市中央区中央)が11月30日、40年間の歴史に幕を下ろした。

閉店を知らせるポスターに貼り替えられる入口ドア

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 1976年(昭和51年)12月にオープンした同店。地上8階、地下1階の店舗ビル(店舗面積約4万平方メートル)に衣料、雑貨、飲食店などのテナントを展開したほか、ファッションブランドとのコラボ商品開発、音楽ライブや企画展を行い文化的な情報発信も行ってきた。

 2015年7月末に売上高がピーク時の4分の1に減少し、郊外に大型商業施設の開業や増床が相次いだため、売り上げの好転が見込めないとして2016年11月末、閉店の判断に踏み切った。

 最終日のこの日、開店前には約300人の列ができた。店内には、最終売りつくしなどのポスターが掲げられ、多くの買い物客が駆け付けた。19時からは、パルコバスのイラストや開業当時の写真などが印刷された「千葉パルコオリジナルポストカードセット」を来店客に配布した。

 営業総務課の高島加衣さんは「買い物だけでなく、プラスアルファで面白さを提供していきたいと企画を考えててきた。閉店セールが始まってからは多くの方にご来店いただいた。ポストカードも好評で、作って良かった。感謝の気持ちでいっぱい。皆さまの胸の内に思い出として残していただけたら」と涙ぐむ。

 20時30分には、スタッフが公園口扉前に整列し閉店セレモニーを行った。上田昭二店長は「自分の青春がなくなるようで寂しい、初めてのデートが千葉パルコだったなどたくさんエピソードをいただいた。この場所で40年間商売させていただいたこと、皆さまからいただいた思いが私たちの存在価値だった。40年間、千葉パルコを愛していただきありがとうございました」とあいさつした。

 スタッフが館内に入り一礼の後、ドアが閉まると、集まった来店客から「ありがとう」の多くの声が上がった。入り口には「11月30日をもちまして閉店いたしました」と張り紙が残された。

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