「第22回ベンチャー・カップCHIBA」が11月21日、三井ガーデンホテル千葉(千葉市中央区中央1)で行われた。主催は千葉市産業振興財団(同中央2)。
千葉市発の新たなビジネスの創出を目的に開催する同発表会。「ビジネスプラン部門」6プランのプレゼンテーションと事前に選ばれた「ビジネスアイデア部門」受賞者が登壇した。
ビジネスアイデア部門のグランプリには、千葉明徳高校The best kid(ザベストキッド)の、「ボトル用自動補充販売機『彩煌(さいこう)』~マイボトル推進を込めて~」が輝いた。会場では海洋プラスチックの問題を踏まえ、幕張の浜に上がったペットボトルの多さを目の当たりにし、マイボトルの使用率を上げていくことや再生可能な容器を利用していくことなどを発表した。
ビジネスプラン部門では、「認知行動療法に基づくメンタルヘルスサポートの学習システム」を提案したメンサポがグランプリを受賞した。「AI・IoT賞」は「キャラクター・AIプラットフォームで実現するパーソナルアシスタントの居る世界」のシーズユナイト、「アグリビジネス賞」は「大豆ミートで地域活性化」の増一屋と「野菜農家向け自動除草ロボットの開発のFieldWorks(フィールドワークス)、「SDGs賞」は「マルチユース・高濃度次亜塩素酸水生成装置の製造、販売のナイスシーズがそれぞれ受賞した。優秀賞にはitsumo(イツモ)が選出された。
グランプリの理由について、審査委員長の鷹野敏明千葉大学名誉教授は「グランプリは今までのデータや成果を生かし社会に役に立て広めていくという強い意志が感じられた。困難なこともあるが各入賞者は受賞をバネにプロジェクトを進めてもらいたい」と話す。各受賞者には、賞状と副賞の賞金が贈られた。