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千葉市で「千葉国際芸術祭」 駅前や空き地にアーティストの作品を展開

作品の前に立つ藤浩志さん

作品の前に立つ藤浩志さん

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 芸術イベント「千葉国際芸術祭2025」が現在、千葉市内で行われている。

キメラ遊物店の店舗内

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 同芸術祭は「地域の可能性をひらく参加型アートプロジェクトの祭典」として、市内の街のさまざまな場所を拠点に、市民やアーティスト、来訪者が一緒に作品を作り上げる取り組み。日常とは異なる人や活動との出会いを目指す。

 展示は、市役所やポートタワー、ペリエ千葉などの施設、市内の駅や使われなくなった建物、空き地などを活用して行う。日本、インド、オーストラリア、コロンビア、ロシアなどから32組のアーティストが関わる。参加者は展示会場が記された「巡(めぐ)るマップ」を参考に市内を周遊する。

 沼田侑香さんの「パラレルワールド」では、モノレール県庁前駅の未使用ホームを舞台に、市にゆかりのある人々の姿を展示。アレクセイ・クルプニクさんの「Secret people(秘密の人々)」は、都市を支える労働者のポートレートを、そごう千葉店前の囲まれた会場に掲示する。藤浩志さんは「33年後のかえる」と題し、集めたおもちゃで制作した作品はセンシティタワーアトリウムに展開。岩沢兄弟は、うなぎ割烹(かっぽう)店跡をショップ兼工房拠点に変える「キメラ遊物店/アーツうなぎ」を開店し、ものづくりイベントも行う。

 藤浩志さんは「33年で1世代が入れ替わるのではないかと考えている。父が33歳のときに私が誕生し、私に娘が生まれたのも33歳の時、会場のセンシティタワーも今年で33年。(作品は)子どもたちのいらなくなったおもちゃでできている。廃棄物から何か新しいものを生み出すデモンストレーションとして、次の33年を考えるきっかけになれば」と話す。

 開催時間は10時~18時。水曜定休。観覧無料。11月24日まで。

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