
企画展「Serene(セリーン)の写実-森本草介・島村信之2人展」が現在、ホキ美術館(千葉市緑区あすみが丘東3)ギャラリー1で開かれている。
同館は、見たままを捉え忠実に描くことを基本にした絵画作品「写実絵画」の専門美術館として2010(平成22)年11月に開館。千葉市の緑豊かな総合公園「昭和の森」に面している。
同美術館によると森本草介がかつて友人から作品を「Sereneな絵」と評されたという話から「Serene」をタイトルとし、「静」を感じる作家2人の所蔵作品を展示する。
森本は、セピアトーンに包まれた画面構成が特徴。展示作品は、東日本大震災時に描いていた「未来」、穏やかな時の流れを感じさせる「コーヒータイム」、静物画「果物たちの宴(うたげ)」、フランス地方の水辺を描いた風景画「アリエー川の流れ」など。
島村信之は、光の中にたたずむ女性美の表現定評があるが、昆虫やロブスターなど力強さのある作品も描いた。モノクロの静けさと生命感も感じさせる女性像「ガイヤ」「願う」の作品をはじめ、幅2メートルを超える大作「幻想ロブスター」、同館の初代館長を描いた男性像「保木館長」などを展示する。
ギャラリー8では、2024年8月に亡くなった島村さんの制作途中の昆虫が描かれた作品「夢の箱II」を特別に公開する。2023年11月に発表、展示する予定だった。
開館時間は10時~17時30分。入館料は、一般=2,100円、高校生・大学生・65歳以上=1,600円、中学生=1,000円、小学生以下=800円。火曜休館。11月10日まで。