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千葉市美術館で浮世絵師「鳥文斎栄之展」 156点を紹介

鳥文斎栄之「貴人春画巻 第1図、第2図」(1809)(展示の風景)

鳥文斎栄之「貴人春画巻 第1図、第2図」(1809)(展示の風景)

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 企画展「サムライ、浮世絵師になる!鳥文斎栄之(ちょうぶんさいえいし)展」が現在、千葉市美術館(千葉市中央区中央3)で開催されている。

鳥高斎栄昌「郭中美人競 大文字屋内本津枝」(1797年ごろ)(展示の風景)

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 同美術館によると、鳥文斎栄之(以下、栄之)は江戸時代の浮世絵師。旗本出身の栄之は、江戸幕府第10代将軍徳川家治の「絵具方」という役目を務めた後、本格的に浮世絵師として活躍したという。明治時代に多くの作品が海外に流出し、国内で栄之の全貌を知ることは難しかったために今回が世界初の個展開催となるという。ボストン美術館から15点と大英博物館から14点の里帰り品を含め、初期の様相から晩年に至るまでの画業を紹介する。

 展覧会の準備中に新たに発見されて展示される作品は、中国と日本古来の美人を描いた6図をびょうぶに仕立てた「和漢美人競艷図屏風」、農村の風景描いた「仁徳帝高津宮之図」、「貴人春画巻 第1図、第2図」、「吉原十二時画帖(よしわらじゅうにときがじょう)三囲月見図」の5点。栄之の門人、鳥高斎栄昌(ちょうこうさいえいしょう)作の錦絵にもかかわらず世界に1点しかない「郭中美人競 大文字屋内本津枝」など、錦絵と肉筆画総計156点を展示する。会期は前期と後期に分け一部展示替えを行う。

 開館時間は10時~18時(金曜・土曜は20時まで)。1月15日、2月5日・13日休館。観覧料は、一般=1,500円、大学生=800円、小・中・高校生無料。金曜・土曜の18時以降は観覧料半額。前期は2月4日まで。後期=2月6日~3月3日。

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