千葉市立郷土博物館(千葉市中央区亥鼻1)2階展示室で現在、企画展「千葉妙見大縁起の世界―千葉妙見大縁起絵巻(ちばみょうけんだいえんぎえまき)の全容―」が開催されている。
鎌倉時代に千葉の街の基礎を築いた、千葉氏一族の代々の守護神「妙見菩薩(ぼさつ)」の信仰に関わる数々のエピソードを通じて、功徳を説く縁起絵巻を紹介する企画展。若葉区の栄福寺に伝わる「紙本著色千葉妙見大縁起絵巻」は千葉県指定有形文化財に指定され、普段は非公開とされている。会場では同文化遺産に関連する資料とともに紹介する。
展示資料は、「紙本著色千葉妙見大縁起絵巻」、「紙本著色下総国千葉郷妙見寺大縁起絵巻」や「妙見菩薩懸け仏(みょうけんぼさつかけぼとけ)」、「妙見菩薩倚像(みょうけんぼさついぞう)」、「金銅透彫六角釣燈籠(こんどうすかしぼりろっかくつりどうろう」」(以上、複製)ほか、関係資料など約20点を予定。絵巻の各場面が観覧できるように、会期中に随時場面の入れ替えを行う。
絵巻を通じて、500年近い千葉氏の歴史と、今年で開府890年の節目を迎える千葉市の歴史に深く関わってきた世界を探る。8月21日には、時代をしのび、演武を生で体感できるイベントとして、同博物館前広場前で火縄銃の実射を行う。
開館時間は9時~17時。月曜休館。入場無料。12月11日まで。