成田国際空港株式会社は、成田空港で国際航空輸送に携わる関係事業者とともにコミュニティを結成し、IATA(国際航空運送協会)の提唱するリチウム電池の航空輸送品質認証「CEIV Lithium Batteries*」の取得を目指しておりましたが、この度、コミュニティ参加企業全5社の認証取得が完了しました。あわせて、当空港がIATAから日本初となる「CEIV Lithium Batteries パートナーエアポート」として認定されました。
これにより、コミュニティ参加企業はリチウム電池を安全に輸送できる事業者として認められ、当空港は安全の保証された高品質なサプライチェーンを提供できる空港として認められたこととなります。
当空港では、IATAが策定した4つのCEIV認証のうち、Pharma(医薬品)に続く空港コミュニティによる認証取得及びパートナーエアポート認定となりました。
当社は、引き続き関係事業者と協力し、特殊貨物の取り扱い品質の更なる向上を目指すとともに、当空港の航空物流拠点化を促進してまいります。
* CEIV Lithium Batteriesについて
(1)認証概要
IATAが策定した特殊貨物の航空輸送に関する4つのCEIV(The Center of Excellence for Independent Validators)認証のうち、リチウム電池に関する品質認証制度。
IATA基準に加え、その他国際的な規制や基準に準拠した内容となっており、本認証を取得することでリチウム電池を安全に輸送するために必要な体制が構築されていることが証明される。
2021年の開始以降、世界で116社が認証を取得している(2025年3月5日時点、IATA One Sourceより)。
(2)認証の取得方法
認証の主体は航空会社、グランドハンドリング会社、フォワーダー等の物流事業者となっており、IATAによるトレーニングを受講したうえで、リチウム電池の安全な取り扱いに必要な「品質管理システム」や「リスク管理システム」等の社内体制が確立されていること、条件を満たす「施設・設備」を保有していること等を対象に、IATAの派遣する監査官による監査に合格することで認証が交付される。
このように、認証の主体は各事業者であるものの、航空輸送を担う事業者が空港を中心とした団体として認証取得を目指す「空港コミュニティ方式」も採用されている。