「第20回ベンチャー・カップCHIBAビジネスプラン発表会」が12月2日、三井ガーデンホテル千葉(千葉市中央区中央)で行われた。主催は千葉市産業振興財団。
千葉市での新たなビジネス創出を目指し、一般部門と学生部門を設けて行う同コンテスト。
学生部門のグランプリは創価大学のチーム轍(わだち)が輝いた。会場では、学生が医療用ウィッグ利用者と美容師をつなぐオンラインカットプラットホーム「Wigmeet(ウィグミート)」の仕組みを利用者の動画を交えながら発表した。
一般部門はグランプリと「AI・IoT賞」受賞者なし。「アグリビジネス賞」は加藤顕(あきら)さんの「農林業を再生支援するためのドローンインテリジェントシステムによる自動調査事業」、「SDGsビジネス賞」はリプロダクティブサポートファーム東京代表・川口優太郎さんの「少子化対策事業 企業向け妊活・不妊治療 福利厚生サポート『WanaB(ワナビー)』」、優秀賞は杉本雅視(まさみ)さんの「『放送大学の授業・教材』×サポート授業(補習)による新しい教育プログラムの提供『僕らの授業』」が受賞した。
グランプリ受賞者なしの理由について、審査委員長の北村彰英千葉大学名誉教授は「賞には値するが、グランプリにはもう一段ブラッシュアップがほしかった」と話す。各受賞者には、盾と副賞の賞金が贈られた。
同日、日刊工業新聞社の松木喬(まつきたかし)さんによる基調講演「SDGs経営への取り組み方 」も行われた。松木さんは「きっかけは社内の整備環境改善でも、SDGsを取り入れることで良い会社・社会になっていくことが大切」と語り、取り組んでいる企業事例を紹介した。