企画展「スペインの現代写実絵画 バルセロナ・ヨーロッパ近代美術館(MEAM)コレクション」が現在、ホキ美術館(千葉市緑区あすみが丘東)で開かれている。
スペイン・バルセロナで2011(平成23)年に開館し、積極的に現代の具象絵画「フィギュラティブアート」展示を行っているヨーロッパ近代美術館(以下MEAM)のコレクションの中から、現在活躍する同国の30~70歳代59人の作家による作品59点を展示する。ホキ美術館は2010(平成22)年に写実絵画専門美術館として開館し、海外の美術館作品展を開くのは今回が初めて。
バルセロナ大学美術学部で学んだ女性作家、マリア・ホセ・コルテスが手がけたチャット通話するパソコン画面に映像不明瞭さや画像の乱れを描いた「ジェネレーション@」、リアリズムの表現技法を探求したゴルチョが描いた、男性の頭部だけが横たわる「眠らない肖像」、マドリッド・コンプルテンセ大学の美術学部卒業後に、独自のスタイルと創造の世界を確立させたハイメ・バレロが髪のぬれた女性を描いた「ポートレートNo.5」などの作品を展示する。
ホキ美術館館長の保木博子さんは「MEAMと当館は、写実絵画の発展を願って開館した二つの美術館の交換展。本展をきっかけにスペインと日本の作家同士の交流により、新たな芸術が生まれることになれば」と話す。
開館時間は10時~17時30分。入館料は、一般=1,800円、高校生・大学生・65歳以上=1,300円、中学生=900円、小学生以下無料。火曜休館。9月1日まで。