システムエンジニア育成スクール「就職カレッジ」(千葉市中央区富士見)が現在、2期生を募集している。
「就職カレッジ」とは家庭の事情などにより、大きな可能性を持ちながら高等教育を受けることのできない高校卒業生を対象に開くもので、協賛企業が受講料を負担。教育から就職までを一貫してサポートする。千葉のシステム開発会社、ルート14が運営。現役のプログラマー、社会人が直接指導に当たり、カリキュラムを修了した生徒は協賛企業が採用する流れになっている。
「社会で元気に働く大人を増やし社会をより良くしたい。業務で通用するITスキルを学べる環境を提供して就職後のミスマッチを減らし、IT業界の人材不足を解消していきたい。SE・プログラマーで働く架け橋を学生に提供していきたい」と理念を掲げる。
就職カレッジ総務長の川島正好さんは「企業は採用広告や高い人件費をかけて学生を採用し、雇用後も一定期間の教育を経て成長する。しかし内定辞退や早期離職などで投資を回収する前に人材が流出してしまう問題を抱えている。一方学生も、離職後は非正規雇用で再スタートするなどのリスクがあり、企業と学生のミスマッチを減らす仕組みがIT業界には求められている。人材育成の新しい形として、企業にも学生にもメリットがある仕組みを広げていきたい」と話す。
第1期生を2月に送り出した。卒業生はシステムエンジニアとして歩み出しているという。「多くの学生に進学の選択肢を知ってもらいたい。まずは相談を」と随時相談会を開いている。