千葉市幕張新都心で4月11日、小型無人機(ドローン)による物資輸送のデモンストレーションが行われた。東京圏国家戦略特区域会議の「千葉市ドローン宅配等分科会」に併せて、ドローン宅配の研究を行っている国や千葉市が実施した。
飛行デモは商業施設「イオンモール幕張新都心」(美浜区豊砂1)の屋上から地上へ、ワインボトルを搬送するもの。2回目は場所を幕張ベイタウン住宅街へ移し、公園からマンションの屋上に薬箱を運ぶ実験を行った。いずれも全地球測位システム(GPS)を活用して自律飛行を行い目的地に着陸。ワインボトルも破損なく届けられた。
同会議では「都市部における小型無人機の近未来技術実証のための制度整備改革について」を協議。牧島かれん内閣府大臣政務官、熊谷俊人千葉市長、ドローン研究者の千葉大学野波健蔵特別教授らが出席した。野波教授は「毎月1回程度の飛行テストを実施していきたい」と話す。
千葉市では、国家戦略特区として2019年にもドローン宅配の実用化を目指している。