建築を学ぶ学生と地域をつなぐ交流スペース「地域創生 千葉TONKAN(とんかん)」が11月30日、稲毛ファミールハイツ(千葉市稲毛区柏台1)にオープンした。
TONKANは建築や理系学生の採用サービスを運営する事業者キャリア・ナビゲーションによる事業。建築やまちづくりに興味のある学生が、コミュニティスペースとして利用可能な物件探しから、設計・施工・運営までを行う。実践を通じた学生のスキルアップや企業・学校・地域の連携による地域課題の解決を目指している。
千葉TONKAN代表で、千葉大学で建築を学ぶ星子葵さんは「大学で知識を増やすことができても、実際に活かせる場所がないことに課題を感じていた」という。TONKANの取り組みを知り、仲間と共に「ぜひやりたい」と手を上げた。ファミールハイツにある共有スペースを開設場所とし、約1年をかけて県内の学生たちと交代で壁の塗装や木材の加工などの整備を進めた。
同スペースは学生たちが集う活動拠点であると同時に地域の人がイベントを通じて気軽に立ち寄れるサードプレイス(第三の居場所)」としての役割を担うことを目指している。星子さんは「最大の特長は『ワクワク感』と『居心地の良さ』。ぜひ一度遊びに来てほしい。スタッフ一同笑顔でお迎えする」と話す。
今後は地域の子どもたちが学生と一緒に工作を楽しめるワークショップや学生交流会などを予定する。イベント情報はインスタグラムや千葉TONKAN入口の掲示物で告知する。