サッカーJ2「ジェフユナイテッド市原・千葉（以下、ジェフ千葉）」は12月7日、フクダ電子アリーナ（千葉市中央区川崎町1）で行われたJ1昇格プレーオフ準決勝、RB大宮アルディージャに4-3で勝利した。

試合後抱き合う、姫野選手と呉屋選手（写真提供＝ジェフサポーター）

　11月29日に行われたJ2リーグ戦最終節を勝利で飾ったが、自動昇格の2位以内にあと一歩及ばず3位となったジェフ千葉。J1昇格を、3位～6位の4チームでプレーオフトーナメントを戦い、昇格の1枠を争う。

　試合は、前半に田口泰士選手がコーナーキックなどからのチャンスを作るも得点につながらず、大宮に2点を奪われる苦しい展開に。後半立ち上がりにも追加点を許し、3点リードされる中、71分にカルリーニョス・ジュニオ選手、77分にエドゥアルド選手が得点し、ジェフ千葉が積極的に攻める時間帯に。続いて、後半途中出場の姫野誠選手がループシュートで3点目の同点ゴール。引き分けでも年間順位が上位のジェフ千葉が勝ち抜けるため、スタジアムは歓喜に沸いた。最後は河野貴志選手がセットプレーからヘディングを決めて逆転。3点のビハインドをはねのけ、4得点で逆転勝利を収めた。

　姫野選手は千葉県立検見川高校に通う17歳。ジェフの下部組織U12、U18の出身で10月にプロ契約を締結。この試合がJリーグ公式戦デビュー戦だった。試合後に「ありがとうございます。うれしいです。決めることができて良かった。思い切ってプレーしようと思っていた。あと一つ勝ってJ1を決めたい」と意気込む。スタンドにあいさつに駆け寄った姫野選手をマスコットのジェフィとユニティが手でアーチを作り出迎る場面も。姫野選手は拡声器を手に取り、「俺たち」と叫ぶと、サポーターが「ジェフ」と応える声がスタジアムに響き渡った。

　あと一勝で17年越しのJ1の舞台へ届くジェフ千葉。プレーオフ決勝は12月13日、フクダ電子アリーナで徳島ヴォルティスと戦う。13時5分キックオフ。