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千葉市美術館で「ザ・キャビンカンパニー絵本美術展」 絵本原画や立体作品も

手作りの額装に原画が並ぶ

手作りの額装に原画が並ぶ

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 企画展「ザ・キャビンカンパニー大絵本美術展〈童堂賛歌〉」が現在、千葉市美術館(千葉市中央区中央3)で開催されている。

あいさつに立つ「ザ・キャビンカンパニー」の2人

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 ザ・キャビンカンパニーは、大分県由布市の廃校をアトリエにし、絵本や絵画、立体作品、イラストレーションなどを作る吉岡紗希さんと阿部健太朗さんによる2人組のアーティスト。本展は巡回展で平塚市美術館、足利市美術館に続き3会場目。この後、2人の出身地の大分市美術館で開催される。会場ごとに展示方法は異なる。

 大分から4トントラック6台で運んできたという400点を超える原画と作品を7つのテーマの部屋に分けて展示し、全体を大きな絵本のように構成する。展示作品は、映像インスタレーション「オボロの屋敷」、立体作品「アノコロの国」「明日の門」、テレビ番組「おかあさんといっしょ」とのコラボレーション作品「けけちゃま」、絵本「ポケモンの島」、タイトルにもなっている「童堂賛歌」、絵本原画「ゆうやけにとけていく」など、活動初期から現在までの作品を一堂に紹介する。

 11月15日は関係者向けにレセプションが行われ、準備やワークショップ開催のため千葉に滞在している吉岡さんと阿部さんがあいさつに立った。吉岡さんは「木や段ボール、新聞紙など身近にあるもので作品を作っている。子どもの頃の工作の延長線上に今がある。見に来た人の、自分たちもできる、作りたいという創作意欲をくすぐることができたら。一生記憶に残るような空間にしたい」と話す。阿部さんは「(絵本以外は)印刷物や大量生産品を使わず、原画を飾る額装も作った。子どもたちはもちろんだが、大人にも来てもらって、いつか見た風景や子どもの頃の素の自分を感じてもらえたら」と話す。

 開館時間は10時~18時(金曜・土曜は20時まで)。12 月2日・16日、12月29日~1月3日、1月6日休館。観覧料は、一般=1,200円、大学生=700円(いずれも金曜・土曜の18時以降は半額)、高校生以下無料。1月13日まで。

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