
ハス品種見本園の一般公開「観蓮会(かんれんかい)」が7月19日、東京大学旧緑地植物実験所(花見川区畑町)で始まった。
千葉市の花に制定されている「オオガハス」は1951(昭和26)年、同園に隣接する花見川区朝日ケ丘町の遺跡で発掘された古代ハスの実から翌年に開花させた。
見本園では、オオガハスや旧実験所で育成された品種「知里の曙(ちりのあけぼの)」、大型品種「舞妃蓮(まいひれん)」、一重咲き種「玄武湖紅蓮(げんぶここうれん)」、アメリカ・バージニア州に自生する黄色の花が咲く「バージニア」など世界の品種含めて100種以上のハスを植栽している。
会場ではブロックごとに管理されているハスを観賞できるほか、大賀一郎博士が地元のボランティアと共に実を発掘した歴史やハスの解説などのパネル展示、ハスのポストカードやハスの果托(カタク)の販売、ハスの葉を杯に見立てて飲み物を注ぎ茎から飲む「象鼻杯(ぞうびはい)」の体験会、「蓮の葉茶」の振る舞いなどを行う。
公開日初日の19日は園内を巡る「ハスガイドツアー」やオカリナ演奏会、オオガハスの発掘地点の見学会が行われた。花園中学校出身で2年生の春休みに発掘調査に参加した藤代善一郎さんが現地を訪れ「泥をふるって実を探した。発掘終了直前に先輩の西野さんが1粒見つけて、その後(延長されて)2粒見つかった。3月だったが寒くはなかった」と当時の様子を話した。
開催時間は6時~10時。一般公開日は、7月20日・27日、8月3日・10日。